うさたんだ。
今日は、正解がないと言われている「終身 VS 掛け捨て」問題について語るぞ。
もちろん私の見解だが、保険に詳しいFPや、保険販売を生業としている募集人と呼ばれる人たちも同意見なことが多い。
結論!掛け捨て一択!
うさたんの結論は掛け捨て以外ありえない。終身型の医療保険は、「一生涯の保障で安心」「保険料はずっと変わらずお得」など、保険会社ならではの秀逸なコピーが並ぶが、実はそこに弱点がるのだ。
一生涯の治療保障を契約時に固めてしまう
保険全般に言えることだが、医療保険は商品サイクルが早い。次々と新しい保険が販売される。
医学は進歩するし、医療情勢は変わるし、それに応じて消費者のニーズも多様化する。当然と言えば当然だな。
と、いうことは、だ。今入る医療保険が、数十年後も通用する、あるいは満足する保障内容かどうかなんて未知数なわけだ。
具体例として、昔はがん治療といえば入院して手術を受ける流れが中心で、がん保険の主契約は入院給付金と手術給付金だった。ところが、近年では通院しての化学療法で回復をめざすケースが増えていることから、がん保険のトレンドは、医師からがんと診断確定された時点で給付金が受け取れる「診断一時金」に移行している。
「一生涯の保障」だと思って加入した昔のがん保険では、現代の医療情勢に対応できないケースが増えているのである。
医療の世界は日進月歩で変化している。医療保険の保障内容はその進歩を映し出す鏡と言ってもいい。保険でカバーされる治療内容を契約時に固定するのが本当に一生の安心につながるのだろうか?
保険料を一生払うことになる
終身型は一生涯、保障が続くため、基本的には死ぬまで保険料を支払うことになる。しかし前段落で述べたように、この先使えなくなるかもしれない保障内容に死ぬまで出費し続けるのは愚の骨頂ではないか?
また、「保険料は一生変わらず安心」などとほざいてくれるが、医療保険の保険料というのは、性別や年齢によって変わるというしくみを忘れてはいけない。
30代で元気バリバリの若者と、70代で腰の曲がったご老人とでは、後者のほうが病院にかかる確率が高いのだがら、保険料を多めに取らないと採算が合わなくなる。
にもかかわらず、なぜ終身型は契約時の保険料で一生変わらないのか? カラクリは超カンタンで、一生分のリスクが均等割で計算されているからだ。
なお、「60歳払済」や「65歳払済」など、保険会社が定める年齢までに保険料を払い込む契約もあるが、均等割のカラクリは同じである。
58歳くらいで、「え、この保険もう役に立たないじゃん」なんてことになる恐れもあるわけだから、短期払で月々の保険料が上がるぶん、こっちのほうが取り返しがつかないかもしれない。
掛け捨て型ならすべて解決。安い保険料で「今」を守りつつ、将来の不安は貯蓄で対応しよう
以上、終身型医療保険の主な弱点を述べた。だからうさたんは定期型、つまり掛け捨てを勧める。
終身型のように商品構造が複雑でなく、保険料は契約する一定期間(10年など)の年齢にもとづいて計算される。非常にシンプルでわかりやすい。騙された感がない。
あと、「掛け捨て」という言葉が誤解を生んでいるのだが、別にお金を捨てているわけではない。5年なら5年、10年なら10年、その間に受けるかもしれない治療保障を期間限定で買っているのだから。
日本には最強無敵の高額療養費制度もあることだし、足りない分をカバーする民間の医療保障は、保険料が安い掛け捨て型で最新の保障内容を手に入れる!
ただし掛け捨て型は契約期間を更新する際に保険料がぐんと上がるため、いつまでも更新するわけにはいかない。医療費にかかる負担を押さえながらお金を貯めよう、老後の医療費不安には貯蓄で対応するのだ!基準は200万円!
これがうさたんが考える賢者の選択である。