学資保険とはどんな保険か?ここだけおさえる代表的な特徴3つ

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うさたんだ。

このページでは、学資保険を検討しているものの、実はイマイチ理解していないという人でも手早く理解できるように書いている。

「学資保険 とは」で検索すると、学資保険の仕組みについて事細かく書かれたサイトがわんさか引っかかると思うので、詳しく知りたい人はそちらをご覧いただきたい。

学資保険の代表的な特徴は3つ

1.定期預金よりもたくさんお金を貯めることができる

執筆時現在、定期預金(300万円〜1,000万円・10年)の金利は平均0.020%程度だ。といってもピンとこないかもしれないが、これは100万円を20年間運用しても4,000円くらいしか増えないくらい残念な数字だ。

それに比べて学資保険では、よい商品だと10万円以上も多くなって返ってくるものもある。

ここで「返戻率」という専門用語を覚えていただきたい。

要は、自分が払い込んだお金に対して戻ってくる率のことで、この数字が100%を下回っていたら赤字(元本割れ)に、上回っていたら黒字になる。数字は高ければ高いほどいい。

たとえば、返戻率が高いで評判のソニー生命の公式ページを見てみると、次のような返戻率例が掲載されている。

  • 受取学資金総額:200万円
  • 月払保険料:1万,5540円(保険料払込期間10年の場合)
  • 払込保険料総額:186万4,800円

このケースの返戻率は107.2%。計算の仕方は、別に覚えなくてもいいでが、下記になる。

計算式

200万円(受取総額)÷186万4,800円(払込総額)=1.072 ×100 =107.2%

保険会社は、契約者から受け取った保険料を原資に国債などで運用しており、その運用益を乗っけて返してくれるイメージだ。

2.受取時期のパターンが豊富

学資保険で積み立てたお金が戻ってくるタイミングは、大きく2つ。高校入学や大学入学などの進学時期に合わせて受け取るか一度にまとめて受け取るか。これは商品によって選択できるパターンが違う。

たとえば、昔は「学資保険といえばコレ1本!」みたいな存在感だった郵便局、現在のかんぽ生命では、次の3コースが用意されている。

  1. 大学入学時にまとめてもらえるコース
  2. 小・中・高+大学入学時と分割してもらえるコース
  3. 大学入学時と、在学中に毎年年金のようにもらえるコース

このように、受け取りパターンが選択できるのも学資保険ならではの特徴だ。どれが子供の教育プランに合っていそうなのか、保険を選ぶ基準の一つになるだろう。

ちなみに、各社によって名称は異なるが、こまめに受け取れる給付金のことを「祝い金」、まとめて受け取れる給付金は「満期金」と呼ぶ。そして一般的に、祝い金はそのときに必要なければ据え置きすることが可能だ。そうすることで、さらに返戻率を上げることができるのだ。

3.保護者の万が一に備えた保障が付いている

学資保険の特徴として最も覚えておきたいのはここ。契約者(保護者)が死亡したり、高度障害状態になった場合、その後の保険料の払い込みは免除され、保険金も予定どおり受け取ることができることになっている。

「保険料払込免除特約」といって、多くの学資保険は無料で付いている。有料だったとしても、これを外して得することは何もないので、必ず付けておくべきだ。ノロマで人のスキを突くことしか考えていないカメでもそうするだろう。

なお、万一の保障だけでなく、子供の医療保障や死亡保障、また育英年金が付けられる学資保険もあるが、返戻率が100%を切るのでお勧めはできない。支払った保険料が貯蓄部分と保障部分に分散すると考えれば当然だな。

「どうしても子供の医療費が心配……」などという人には反対しないが、教育資金を増やしたいというそもそもの目的に立ち戻れば、積み立てたお金が減るという選択肢はあり得ないと思う。

まとめ

以上、用語を含めてまとめるぞ。

  • 定期保険よりもリターンが望める
  • とくに「返戻率」が高い学資保険はいい
  • 進学時や卒業時にもらえる「祝い金」、満期時に受け取れる「満期金」と、受取パターンが豊富
  • 契約者である保護者が途中で死亡した場合でも、以降の保険料の払込はせずとも、予定通り保険金を受け取ることができる。これを「保険料払込免除特約」という。

ではよいことずくめなのかというと…

現状はそうでもない。理由は、執筆時現在の学資保険に、過去ほどの魅力がなくなったからだ。

このあたりの話は学資保険の要・不要論に直結するので、知りたい人はこちらを読んでいただきたい。

【結論】現状の学資保険は返戻率がダメダメなので不要

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